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ボクシングが強くなる人の共通点|才能ではなく「基礎の1ミリ」を積めるか

ボクシングが強くなる人の共通点|才能ではなく「基礎の1ミリ」を積めるか

モリシタボクシングジム会長の森下です。トレーナーとして30年、京都・伏見でたくさんの選手を見てきました。強くなった選手、途中で伸び悩んだ選手、両方を間近で見てきて、はっきり言えることがひとつあります。

強くなる選手には、才能とは別の共通点がある。

パンチが速い、体が大きい、運動神経がいい。もちろんそれは有利です。でも、それだけで強くなった選手を、私は知りません。私がこの30年で見てきた「強くなる人」は、みんな同じところを地味に積み上げていました。肩の角度、足の重心、呼吸のリズム。その1ミリを、毎日直せる人です。今日は、その話を正直に書きます。

この記事でわかること

・強くなる人と伸び悩む人を分けているのは「才能」ではないという話

・「基礎の1ミリ」とは具体的に何か(肩・重心・呼吸)

・当ジムで基礎を積んで結果を出している選手たちの実際

才能がある選手が、強くなるとは限らへん

同じ練習でも質が違う二人の若いボクサー

入会してきたときに一番光っていた選手が、必ずしも一番強くなるわけではありません。これは30年見てきた私の実感です。逆に、最初は不器用で、動きも硬くて、正直「大丈夫かな」と思った選手が、1年後にリングでまったく別人になっていることがあります。

その差はどこにあるのか。ずっと考えてきました。結論は単純です。強くなる選手は、同じ基礎練習を毎日「違う質」でやっている。伸び悩む選手は、同じ基礎練習を毎日「同じ質」でやっている。見た目はどちらも同じシャドウ、同じミット、同じサンドバッグです。でも中身がまったく違うんです。

才能は、スタート地点を少し前にするだけ。ゴールまで運んでくれるわけやない。

ボクシングは、気合だけでは勝てません。秒単位・ミリ単位で積み重ねた技術が、最後に勝敗を分ける競技です。だから私は、才能の有無で選手を見ません。今日の基礎を、昨日より1ミリ良くしようとしているか。私が見ているのはそこだけです。

「基礎の1ミリ」とは何か——肩の角度、足の重心、呼吸のリズム

足の重心と構えの基礎を映したクローズアップ

「基礎が大事」という言葉は、どこのジムでも聞きます。でも、その基礎が具体的に何を指しているのか、そこまで落とし込めているかで差がつきます。私が選手に叩き込む「基礎の1ミリ」は、抽象論ではありません。全部、体の話です。

肩の角度

ジャブを打つとき、肩がわずかに開いているだけで、相手からパンチが見えます。逆に、肩の入り方が1ミリ変わるだけで、同じジャブが「見えないジャブ」になる。パンチの速さを上げる前に、まず肩の角度です。

足の重心

強いパンチは腕から生まれません。足から生まれます。重心がかかとに逃げていると、どれだけ腕を振っても効くパンチにはならない。母指球に乗る感覚を、シャドウのうちに体へ覚え込ませます。

呼吸のリズム

息が上がると、まず技術から崩れます。だからパンチを出す瞬間、ガードに戻る瞬間、それぞれで呼吸をどう置くか。ここまで意識できる選手は、3ラウンド目でも動きが落ちません。

その1ミリを変えるだけで、人生が変わる瞬間があるんです。

当ジムでは、この修正を会長である私が全選手に直接やります。少数精鋭で運営しているのは、そのためです。人が多すぎる環境では、一人ひとりの肩の角度まで手をかけるのは難しい。数ではなく密度で選手を育てる。それが当ジムの方針です。

「練習の練習」をするな——実戦で使える練習の質

実戦を想定してサンドバッグを打つボクサー

私が選手にいつも言っている言葉があります。「実戦で使える練習をしろ、練習の練習をするな。」

「練習の練習」とは何か。きれいなフォームでミットを鳴らして満足する。サンドバッグを気持ちよく打って終わる。それは、練習をこなしているだけで、試合に一歩も近づいていない練習です。見ていて上手そうに見える。でも、それは相手が目の前で殴り返してこないから上手く見えるだけなんです。

強くなる選手は、この一発を試合のどの場面で使うのか、常に頭の中に相手を置いています。同じサンドバッグ3分でも、相手を想定して打っている選手と、ただ打っている選手では、半年後に大きな差になります。

強くなる練習にするための3つの意識

1この動きを試合のどの場面で使うか、相手を想定して打つ

2できた・できないで終わらせず、なぜそうなったかを毎回考える

3指摘された1ミリを、その日のうちに体へ入れて帰る

考えてボクシングせな、強くならへん。手だけ動かして頭が止まっている練習を、私は練習と呼びません。

木曜スパーリングデーが、考える力を鍛える

木曜スパーリングデーのリング内スパーリング

基礎を積み、頭を使って練習する。それが本当に身についたかを確かめる場が、当ジムの木曜スパーリングデーです。毎週木曜、50kg以上の選手がジム内でスパーリングを行います。

面白いのは、いつもは一緒に汗を流している仲間が、この時間だけはライバルになることです。セカンドには先輩選手がつきます。終わったら、対戦した選手同士がお互いに感想を言い合い、また仲間の時間に戻る。この一連が、選手の「考える力」を一気に伸ばします。

なぜか。スパーリングは、基礎の答え合わせだからです。肩の角度が甘ければ、そこにパンチが飛んでくる。重心が逃げていれば、押し込まれる。呼吸が乱れれば、後半に動けなくなる。普段の基礎練習でごまかしていた1ミリが、木曜に全部あぶり出される。ごまかしが効かないから、選手は真剣に基礎へ戻っていきます。

当ジムでは、初心者・小中学生・高校生以上でクラスを分け、それぞれ違うメニューで練習しています。基礎の段階が違うのに、同じ練習をさせても伸びないからです。段階に合った基礎を積んで、木曜で試す。この往復を繰り返せる選手が、着実に強くなっていきます。

続ける覚悟が、1ミリを積む——結果を出した選手たち

続ける覚悟を宿した若いボクサーの表情

肩の角度も、足の重心も、たった一度直しただけでは身につきません。何百回、何千回と繰り返して、はじめて体のものになる。だから最後に効いてくるのは、才能ではなく、続ける覚悟です。

当ジムには、基礎を地道に積んで結果を出してきた選手がいます。事実として紹介できる公開の戦績だけ、ここに書いておきます。

  • 弘田 一誠 選手全日本新人王第1位/JBC日本ランキング フライ級4位
  • 堀江 耀斗 選手国体準優勝/インターハイ優勝/選抜優勝

彼らも、最初から特別だったわけではありません。藤本丈選手が自分の言葉で語っています。

僕は特別な才能があったわけではありません。だからこそ、考えて、練習して、続けることを大事にしてきました。……中途半端な姿は、絶対に見せません。

才能じゃない。覚悟だ。覚悟を持って基礎の1ミリを積み続けた選手が、京都・伏見から結果を出していく。私はその背中を押すために、ここにいます。

よくある質問

Q. 運動神経に自信がなくても強くなれますか?

運動神経は、スタートを少し前にするだけです。私が30年見てきて強くなったのは、才能のある選手ではなく、基礎の1ミリを毎日直し続けた選手でした。不器用でも、続ける覚悟があれば、その人なりに強くなっていけます。伸び方には個人差がありますが、当ジムでは会長の私が一人ひとりのフォームを直接見て、段階に合わせて指導します。

Q. 「基礎」ばかりで退屈になりませんか?

同じシャドウでも、相手を想定して、直された1ミリを意識してやると、まったく別の練習になります。木曜のスパーリングデーで基礎の答え合わせをすると、自分の基礎が試合でどう効くかが分かる。基礎が退屈でなくなる瞬間が、必ずどこかで来ます。

Q. 仕事や学校があっても続けられますか?

当ジムは月曜から土曜の16:00〜22:00まで通い放題です。22時まで開けているので、仕事や学校のあとでも練習できます。大切なのは毎日長く練習することより、基礎の1ミリを意識して積み続けること。続けやすい環境を用意しています。

まとめ

強くなる人の共通点は、才能ではありません。肩の角度、足の重心、呼吸のリズム。その基礎の1ミリを、考えながら毎日積めるかどうか。それが半年後、1年後に大きな差になります。

強くなる選手は、同じ基礎練習を「違う質」でやっている

基礎の1ミリとは、肩の角度・足の重心・呼吸のリズムのこと

木曜スパーリングデーが、基礎の答え合わせと考える力を鍛える

最後に効くのは才能ではなく、続ける覚悟

自分に基礎の1ミリを積む覚悟があるか、まずは体で確かめてみてください。当ジムは体験入会を2,200円で受けていて、2週間以内に入会される場合はその費用をキャッシュバックしています。見学だけなら無料です。京都・伏見のモリシタボクシングジムで、あなたの肩の角度を、私が直接見ます。本気の選手には、俺が本気で手をかける。一緒に、基礎から強くなっていきましょう。

執筆:森下隆司 会長

森下ボクシングジム会長。 ボクシングは、気合だけでは勝てない。秒単位・ミリ単位で積み重ねた技術が、最後に勝敗を分ける。だから私は、すべての選手に“基礎”を叩き込む。

更新情報

About

京都伏見のモリシタボクシングジムは、プロボクサーを本気で育てる育成専門ジムです。世界挑戦まで導いた会長が、一人ひとりに徹底して向き合い、秒単位・ミリ単位の指導で「本物の強さ」を育てます。アマ経験ゼロからでも全国へ。京都から世界へ挑む選手を応援しています。